バジルは引っ越しました

激安フラッシュNEEWER TT560レポート

投稿者: 無謀庵 / 2015年12月13日 - 15:13 / カテゴリー: カメラ

検索で見に来る人が多いため、情報を少し追記・訂正しました(16年3月5日)。

また、TT560他、マニュアルフラッシュ全般の使い方については、別の記事があります。

 

急にフラッシュ使ってみようかという事情が生じてamazonを見ていたら、こんなのがあった。

今時のフラッシュは、カメラが測った露出情報を利用して適切に光量を設定するTTLオート調光とかをやってくれるのだが、このフラッシュは安いだけあってマニュアル。
しかしまあ、一応私も、カメラの扱いを勉強する過程でフルマニュアルのフィルムカメラも扱ったし、フラッシュもマニュアルで扱う方法も知ってるから、ひとつ試しに買ってみることとした。

で、クリップオンフラッシュでは好ましからぬ用途であったので、オフカメラにしたい。

今時のフラッシュであれば無線同調するようになってるらしいのだけど、聞いたらカメラ側・フラッシュ側にそれぞれ同調ユニットを取り付けて、とかの話になるようで、そりゃちょっと大層だ。
TTL調光とか今時の当たり前というような機能を使うならそれが必要らしいけど、はなからマニュアルのフラッシュを使う気であれば、シンクロコードを使った有線同調でいい。

で、TT560にはちゃんとシンクロ端子もあるとamazonに記載されていたので、必要と思われるもの一式を注文した。

これを、PENTAX K-01と組み合わせて使うことになる。

TT560の基礎情報

IMGP8984amazonにも情報の記載はあるが、一部書いてないこと、amazonの写真と実物が違った部分があったので、メモ的に。

シンクロ接点は、amazonの写真には普通のX接点端子が写っているけれども、手元にきた奴はミニプラグの端子だった。イヤホン端子みたいなやつ。
一応これも規格品ではあるので、用品店で買うことはできる。(普通のケーブル一本無駄に買っちゃったけどよ)
もしかしたら通常のX接点のものと両方あるかもしれんので、ケーブル使うなら届いてから買ったほうがいいかも。

ガイドナンバーは38。まあ十分。

自動調光機能はないが、手動調光は可能。
本体裏に8段階のゲージがあるが、最大から1/2ずつ光量を下げていく形。まあ一般的なスタイル。

モードが3つあって、いずれも電波同調ではない。電波使うと電波法の問題が出るが、TT560なら問題ない。

  • Mモードは単独で、ホットシューなりシンクロ端子からの信号で発光。
  • S1モードは、スレーブフラッシュとして使うモード。マスターフラッシュの発光を受けてシンクロ発光する。
  • S2モードは同じくスレーブモードで、マスターフラッシュの2回めの発光を受けてシンクロ発光する。プリ発光するタイプのフラッシュと同調するものだろう。

発光部の首振りは、上下だけかと思ったらちゃんと横にも回る。左に180度・右に90度回る仕様なので右後ろには向かない。それで困ることはないとは思う。右後ろの壁にバウンスさせたい時に困った。

発光部には、ディフューザー(説明書によると照射角がワイドになるらしい)と、キャッチライトバウンサー(上方向への光を反射させる白い板)が入っている。

およそオート調光機能がない以外は、一通りの機能が揃ったストロボだといっていいんじゃなかろうか。

付属品はポーチと、単独で置けるスタンド。
スタンド裏にはネジ穴があり、三脚に立てることもできる。これは結構嬉しいね。

今時のデジカメでの有線オフカメラフラッシュ

さて、ケーブルでカメラとフラッシュを繋ぐわけだけど、まず今時のデジカメには、一眼でもミラーレスでも、もちろんコンパクトでも、フラッシュシンクロ用のX接点なんてついてないのがほとんど。うちのPENTAX K-01にもQ10にもない。

でもホットシューなら大抵あるし、ホットシューの接点をX接点に変換するのがある。

エツミとかの用品メーカーからも出てるけど、とりあえずNikonのを選んだ。ホットシューは、ただ光らせるだけならメーカー間に互換性がある(ソニー/ミノルタは違うらしいが)ので、PENTAXのカメラでもNikonのアダプターでいい。

ここから、ケーブルで繋ぐ。

上述の通り、TT560の接点端子がミニプラグだったため、今回は、片方がミニプラグ端子、片方がX接点用のオス端子のやつ。ヨドバシアキバでも店員さんに頼まないと出てこなかった面倒なケーブルであるけれど、amazonならなんかあると思う。

K-01とTT560有線接続

完成形はこうなる。もちろんちゃんと光った。

この手のオフカメラ接続ケーブルは色々ある。

カメラのホットシューから直接ケーブルを出すものもある。ストロボ側も、X接点のものもあればミニプラグのものもあるし、また、ストロボ側にもホットシューと同じ形状のコネクターがついている、なんてものもある。

 

余談: Q10+TOY LENSでの外部フラッシュ

触ってて気付いたけど、Q10に、メカシャッターのついてないTOY LENSをつけた状態だと、撮影時にホットシューのX接点が作動しない。フラッシュも光らないよ。(純正ストロボは光るらしい)

使用感メモ

まだテスト発光させた程度だけれど、見た感じ普通。

光の色は、シビアに見れば違うかもしれないが、まあ、素人レベルなら問題ないのでは。きちんと色温度の管理が必要なレベルで撮影する人は、こんな雑な安物使うべきではない。

内蔵のワイドディフューザーはそこそこ効果がある。DA17-70mmF4の広角端(26.5mm相当)だと、ディフューザーなしでは画面中央が明るいのがわかる。ディフューザーをつけると、画面端がそれほど明るくなったようには見えなかったけど、中央の過剰さはかなり抑えられた。

光同調でのスレーブ発光は、多分屋外とか明るい状況では効きが悪いだろうけど、室内でやる分には真後ろからの発光にも反応して同調した。

チャージ速度も、全開で連写するようにはいかないけど、抑えて使う分には速いサイクルで使える。

あんまり古いニッケル水素充電池を使うと、電圧が安定しないのか、急に電源が落ちたり、チャージがやたら長かったり、チャージが途中で止まって完了しなかったりはした。ただ、これは2004年製の電池でのことで、これは電池が古すぎた。新品のeneloop proだったら問題なかった。

謳い文句どおりにGN38の光量が出ているかはよくわからないけれど、とりあえず狭い室内の天井バウンス撮影に耐えるくらいは光りそう。直射だったらF2.8で15m近く飛ぶパワーってことになるが、さて。

デジカメでのマニュアルフラッシュ撮影(超簡略版)

ここの記載は雑だったので、別記事にリライトしたのでそちらを参照のこと。

 


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