Logicool M570をベアリング化
投稿者: 無謀庵 / 2016年2月1日 - 19:48 / カテゴリー: PC
友人のトラックボーラーの依頼で、ネットでもよく行われている、ボール受けのベアリング化改造をやってみた。
この通り。
で、出来上がったものを使ってみると、どうも気になることがあった。
加工方法は、ネットでよくあるやり方で、ミニ四駆用ボールベアリングとギアシャフトを使った。ベアリング自体が当たるのを抑止するために、ベアリングローラー用スペーサーがいい形だったので噛ませた。
削って瞬着で仮止め、位置が良ければタミヤの高密度エポキシパテを盛って封入。
ベアリングの位置は、とりあえず元々のアルミナセラミック球が受けている場所にした。
それで結果としては、回りはじめの静摩擦が小さく、ボールが軽く動くようになった。
ただ、カーソル横移動はやや重く、上下移動は軽い。どうも気持ち悪い抵抗のムラができてしまった。
せっかく軽くなったから、ボールを弾いて転がして大きく動かす……なんてことをやると、弧を描いて動いちゃう。
一軸回転体で3点支持は?
縦横の抵抗差の原因は、どこかにアタリがあるのかと思って色々確認したけど、どうも見つからない。横に対して重い、縦に対して軽い抵抗になるようなアタリがある場所だったら、ある程度絞り込めそうなものだけど……
で、思い当たったのが、そもそも1軸回転体で3点支持してる以上、そうなって当然なんじゃないか。
カーソル横移動方向、上の写真の手前のベアリングに向けて転がすと、奥のふたつは抵抗になる。おかげで、横移動は重い。
カーソル縦移動方向にボールを回すと、奥のふたつのベアリングがやや斜めながらも転がる。手前のベアリングは抵抗なのだけど、ひとつだし、場所的にボールの回転軸に近いから大きな抵抗にならない。だからスムーズ。
図にするとこう。三角形の頂点にベアリングがある場合、青矢印方向は重く、赤矢印方向は軽い。
つまり、これはベアリングの使い方が間違ってるのではないか。
何が正しかったか
ボールベアリングじゃなくて、ボールトランスファーを使うべき。こんな小さいボールトランスファーがあるかどうかわからないが。
過去の、元々ベアリングを使っていたトラックボール製品の場合はどうなってたのかな、と検索すると、歯医者さんのblogがヒットした。ベアリングの遊びか……。どういう効果があるんだろう……?