バジルは引っ越しました

Lavie Zの裏蓋塗装剥がれ&修復

投稿者: 無謀庵 / 2015年11月6日 - 18:30 / カテゴリー: PC

突然の塗装崩壊

2013年の夏頃にアウトレットで買ってきてから、15年秋までの2年間、家の中でも外でも使い倒していたLavie Z(2012年式)、厳密にはVersaPro UltraLite Type VGでありますが。

裏蓋こんなんなりました。

なにか机に粉が吹いていて、何か粉ものこぼしたかな、と思ってLavie Zを持ち上げてみたら、そのLavie Zから何か落ちる。
裏返したら、ボロボロに崩壊した塗膜が。アイエエエ……

ちょっと塗装が浮いて膨らんでるな、という状態には結構前からなってました。
写真下側の塗装が残ってる部分、ぽつぽつ膨れてる。その左の白化してるあたりは、たしか大きな膨らみができてる状態だったような。
でも、10月上旬くらいまでは、塗膜が崩壊するところまではいってなかった。持ちだして使ったりもしていたけど、問題はなかった。
それが、たった一ヶ月くらいの間に、一気に崩壊しちゃったらしい。

Lavie Zといいますれば、UltraBookが流行っていた2012年、13.3型で875gと異様に軽いことを売りに世に出たPCでした。
その極端な軽量化のために、底面カバーにマグネシウムリチウム合金なんていう、PCとしては初めての材質を採用しておりました。
でまあ、そんな素材だから、塗装のノウハウが足らんかったんでしょうねえ。

このまま使うと、崩壊した塗膜の粉塵をファンが吸い込んで悪影響あったりしそうだし、なによりこんな不格好な状態でモバイルするわけにいかんですね。
一旦修理にかからなきゃいけない。

旧blogでは、バッテリー劣化の進行がかなり早かったという問題も報告しましたけど、さらに3年で崩壊する塗装という恐ろしいNGポイントもあると。
というか、使用停止するレベルの故障を起こした理由が塗装だなんて初めてだよw

裏蓋外し

この裏蓋、修理に出して交換してもらうと相当法外な値段らしいので、自分で塗っちゃいましょう。

まず裏蓋外しますね。

ネジは、くぼみにシール貼り付けて隠してます。
ピンセットとかナイフの先とかでピッと剥がして、下のネジを外す。
ネジは全部で12本もありますが、すべて長さも径も同じなんで、なくしさえしなければ大丈夫。

当たり前ですが保証なくなります。

ゴム足も取っちゃいましょう。
接着されてますが、塗膜が崩壊すると一緒に剥がれてしまいます。紛失に注意。

で、ネジをすべてはずしたら、あとは簡単に手で外せました。

蓋の裏も、結構荒れてる感じでした。
下地塗装かなんかが崩壊してるのか、合金から何か酸化して析出してるのか……

中身。

壊すのが嫌でSSD換装とかは考えないようにしてたんですけど、相当簡単にアクセスできちゃうタイプですね。
mSATAのやつを抜いて入れればよさそうです。

で、クーリングファンあたりに、剥がれた塗装を吸い込んだか、あるいは裏蓋の裏側で出てるものが溜まったか、結構ゴミありました。
見るからに熱のかかるファンまわりに、塗装崩壊も裏面の傷みも目立ってます。
最近若干ファンの音が悪いような感じもあったんで、気になってるなら開けてみてもいいかも。
とりあえず私は、ファン周りのホコリを掃除しました。

裏蓋の処理

写真は、とりあえず塗装を一通り剥がしたあとです。

あれこれ作業するんですけど、この裏蓋、ものすごく薄っぺらいです。簡単に曲がります。
作業中に誤って曲げないよう注意を。

残っている塗膜は、すでに下地から浮いているとポロポロ剥がれるんですが、まだ食いついてる部分もあります。
傷つけちゃうので、綺麗な仕上がりを望むならあまりおすすめはしませんけども、カッターナイフの刃で削ぎ落とす感じでいくと剥がせました。

剥がしたあとは、手元にあった320番の耐水ペーパーでざーっと表面を均します。
当てすぎると銀色の地金が出ちゃいますが、全体を覆ってる黒っぽいのは多分プライマーか何かだと思います。
金属地金に直接塗装するよりは、プライマーっぽいのを残したほうが食いつきそうな気がしたので、そうしました。

ついでに、裏も耐水ペーパーで軽く撫でて掃除してます。

最後に水洗いして表面に残った粉を流しちゃう。
水気は、布で拭くとホコリがついたりしがちなんで、キッチンペーパーで拭くと簡単。

作業中、明らかに体に悪そうな粉塵がかなり出るんで、換気のいい場所、あるいはいっそ屋外でやるのがいいと思います。私は屋外でやりました。

塗る

あとは缶スプレーで塗ります。

さすがにプラモデル用だとすぐ剥げるのが見えてたので、ホームセンターで金属塗装にも使えると書いてるのを買ってきました。
自動車用のほうが頑丈かも、とは思いましたけどまあ、高いし。
色はシルバーで合わせようかと思いつつ、どうせ色みが違うだろうし、シルバーは乾燥後も触ると金属粉が移ったりしがちらしいので、ブラックにしました。

ちゃっちゃと塗っちゃったのがこちらになります。
はい、ゴム足一個なくしてました。まあ4つあれば一応大丈夫だろう……
ゴム足は考えるのが面倒だったので、とりあえず木工用ボンドで貼っときました。瞬着があれば瞬着にしようと思ったんだけど、引っ越しの間にどっかいっちゃった。

やっぱり熱のかかる部分はプライマーもやられていたみたいで、CPU近辺やチップセット近辺は下地が荒れてますね。

デスクに置きますと、この裏蓋は全く目に入らなくなるので、少々塗装が汚くてもどうってことはありません。
崩壊した塗装が粉塵になって悪影響をおよぼすのは回避できてると思うので、目的は果たしたということにしましょう。
何ヶ月でまた崩壊するかわかりませんけどね。

費用など

使ったスプレーはこれでした。長持ちするかは追ってレポート、というか、「またダメになりました」という報告がいつ出るかによります。 出ない間は無事です。

あとはカッターナイフと、ありふれた耐水ペーパー#320を一枚使っただけです。
模型用の400番とかでも大丈夫と思います。

作業時間は、私は昼2時に始めて、夕方5時には塗料乾いて組み付けまで終わってました。
作業的には、塗装剥がしにかかる時間が主でした。


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