バジルは引っ越しました

ガールズ&パンツァー劇場版(2度め)

投稿者: 無謀庵 / 2016年4月9日 - 13:08 / カテゴリー: アニメ

ガルパンさんたるもの、劇場版を複数回見るのは当たり前なのだが、私は公開時に1回いっただけであった。

しかし大洗に行ってみると、また見たいというパァトスがふつふつと湧いて出たもんで、人生で初めて同じ映画を2回見るということをした。

噂の4DXというのも一度行っておきたくはある、というか2度め見たら今度は4DXと立川ばくおん上映も見ておかねばならん気がして仕方なくなっている。まあ、行くんだろうな……

それで、まあ、何十回も見てる人がざらにいる中で、二回目程度で何を言えるというもんでもないけれど、思いついたことを書き並べる。

大洗ホテル前の小灯台は実在した

灯台

大洗で見たホテル海側の小灯台、現地で「これ劇場版に出てたっけ」と首を傾げていたが、改めて見直すとちゃんとあった。うむ。

なんか巷の噂では、大洗の道のどこかにギャップができてるのが映画で再現されてて、そこ通るときにノイズ立てて揺れてるとかそんなシーンがあるらしくて、そこまでやるような映画があんな目立つもん省略するわけもなかったか。

それにしても、地理を再確認してから見る市街戦の楽しさは格別なもんだ。

大洗&知波単vs聖グロリアーナ&プラウダのエキシビジョンマッチ、ゴルフ場をでてから大鳥居下で2号線を上がっていってそのままカネフクの工場が見えるとこ通って駅へ、大貫勘十郎通りを降りて海側でアウトレットと市街地に別れ、市街地ではまたクラーラが肴屋本店に刺さったところにローズヒップが突っ込んでT-34と肴屋本店に止めを刺し、美家古鮨さんのあるとこでふた手に分かれつつさかげんさんとこで合流、そして海沿いに出てKV-2がホテル2つ粉砕し、海水浴場の駐車場での戦闘を経て、最後のアクアワールド茨城県大洗水族館前へ。

まあさすがにクルセイダーの走り回ってたルートまでは追い切れないものがあったけれど、追い切るくらい劇場版見て大洗行ってる人もいることなんだろうな。

カチューシャのこと

私といえば昔からソ連大好きと相場が決まっているので大いに贔屓目で見るのだが、やはりカチューシャの扱いが頭一つ抜けていた。

まあ、劇中で取ったスコアでいえば、もっと上はいる。

ダージリンは、エキシビジョンで指揮をとった上でみほの四号を撃破して勝ち、本戦でT-28超重戦車をも刺しているんだから、スコアでいえば抜群だろう。

まほも、みほとふたりの数的不利の中、副官の2台とセンチュリオンを撃破してるのだから、レオポンチーム・エリカと三人がかりでやっと副官トリオを一台減らしただけのカチューシャよりずっと戦績はよかろうと思う。

BT-42でパーシング3両相手にしてあんな活躍するミカも色々異様だし、アンチョビだって戦闘外の仕事が活きに活きたのだから、カチューシャより劇中での戦績が悪かった隊長級はケイだけだろう。

しかしながら、それでもカチューシャの扱いが良いというのは、明らかにテレビシリーズより成長が見られる上、その描かれ方がやたら丁寧だからだ。

古来、スポーツものやバトルもので、物語が流れるともに強くなっていくのは、主人公と、そのライバルであり続けるキャラだと相場が決まってるのだ。

テレビシリーズの頃と見比べて、成長がはっきり描かれてる隊長級は、カチューシャだけだろう。

テレビの時のカチューシャだったら、いくら仲の良いダージリンだとはいえ、他校に勝ちを決めさせるために自分を盾にするような動きをできたものか。

かつて味方を見捨てられずに試合を捨てた黒森峰のみほを撃破したカチューシャが、本戦では味方を捨て駒にしてでも自分が生き残る決断をするのも、なんとも因縁が感じられる。

そうまでして生き残った結果、やれたことは、格上の敵部隊相手に、必死で一矢報いて玉砕するような泥臭いことだけだった。以前は「プライドを搾取するのが趣味」といっていたカチューシャが、部下にやらせるんじゃなく自分でこれをやった。やった結果、決戦の参加車両を減らして結果に大きな影響を与えた。

みほはまた、自分を犠牲にしてまほにセンチュリオンを撃破させる。これは、エキシビジョンでのカチューシャの行為と対比をなすのはもちろんのこと、黒森峰時代の一件についての消化の仕方でもみほとカチューシャを分けた。

みほはこれからも一貫して自己犠牲を厭わないんだろうけれど、カチューシャはどうだろう。自己犠牲でも、ノンナさえ捨て駒にすることでも、チームの為に玉砕戦術をとることでも、それぞれ成果を得た。

流れで考えれば、しばらくカチューシャは自分がとるべき指揮のスタイルを見失い、一時低迷するも復活して、またみほのライバルとして立ち上がってくる展開がありそうだ。ソ連史観をとるとそうなる。

で、今後の成長が楽しみなカチューシャは、困ったことに三年生だ。高校戦車道はもう終わり。同学年であれば、ずっとみほの宿命のライバルとして描かれ続けることができように。

大学戦車道について

大学選抜の戦車が、センチュリオンにパーシングにチャーフィーと、第二次大戦終盤にできて戦後にも使われたような車両ばっかりで、戦時中に活躍した車両ばかりの高校組とは時代がずれている。

大洗の場合はゼニカネの問題であんなの使ってるけれど、マニーに恵まれているはずのサンダース付属でもM4ばっかりだ。

とすると、レギュレーションの差がありそうだ。

まあ、かなり先のことになりそうだけど、みほが大学に上がった時の話が作られれば、そこに強大な敵としてあらわれるのは前述の理由から、カチューシャだろう。(カチューシャ中心主義ソ連史観に基づく)

その時にカチューシャが持ち出してくるのは、まあセンチュリオンと同じころだったらT-54。

ただ、戦後すぐの50年代くらいまで、戦車なんか自国で作ってられる余裕あったのは米英ソくらいのもんで、どこのリーダー車もパットンかセンチュリオンかT-54、なんてことになりかねない。

世界大会とともにしれっとレギュレーション外れて、どこも現代戦車使うようになったりすれば、エイブラムス、チャレンジャー2、レオパルト2、ルクレール、10式、アリエテ、T-95、メルカバMk.4などなど色々出せるようになる。

ゾルファガールとかチョールヌイ・オリョールとか持ちだして、入手経路を疑われるような大学が出たりもすると夢があるが、まあすでにカール自走臼砲がアリならそれくらいは。


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