大洗町で新しい貸し自転車事業を考えてみた。
大洗町は自転車で探索するに限る。
現在大洗では曲がり松商店街商工会、リゾートアウトレット、鹿島臨海鉄道大洗駅、榎澤輪業の4箇所でレンタサイクルを貸し出している。
普通のものもあれば、ガルパンのキャララッピング、戦車ラッピングなど色いろある。ママチャリもあればMTBタイプもある。
しかし、せっかく大洗に来たのなら戦車に乗りたい。何を言っているのかわからないかもしれないが、大洗と行ったら戦車なのだ。戦車っぽい何かに乗りたいのだ。
そこで一計を案じてみた。
車輌作成
ベースとなる車輌は26インチループ、変速なし。婦人車、ママチャリの俗称で広く知られる自転車だ。
大洗町は小さな街だ。アクアワールド・大洗から潮騒の湯まで、端から端まで結んでもたったの5kmだ。加えて標高差も少ないので変速も不要だ。
ただし、少し身長が大きい人だと26インチループに標準で装着されているシートポストではサドルが適正位置まで上がり切らない可能性があるので少し長めのシートポストに交換しておくべきだ。デフォルトのシートポストが大体200mmなので300mm、あるいは350mmあれば申し分ないだろう。こうすることで身長140~180くらいまで網羅できる。
これの荷台にリアバスケット装着する。なにせ観光であちこち廻ると土産が増える。じゃんじゃん増える。そうなると前かごだけでは足りない可能性もある。なので、レンタサイクル事業と合わせて運送会社の集荷中継所もやると良いかもしれない。さんざん買いまくったあと、レンタサイクルを返却しがてらまとめて土産を発送出来たら便利だと思う。
さて、肝心の車体だ。
塗装をするのはフレームとフォークと泥除け、チェーンケース。あと各種ステッカーを用意する。ステッカーはリゾートアウトレットとかで売ってるあれだ。各校の校章とかパーソナルマークのステッカーだ。
オキサイドレッドに塗って大洗のデカールを貼ってⅣ号H型、 ジャーマングレイならⅣ号F型、Ⅲ突、38(t) サンドイエローに黒森峰ステッカーと212でティーガーⅠ、オリーブドラブでサンダースetc…
こんな塩梅である。あとはみなまで言わずとも想像に難くないだろう。
先ずはなにはなくとも大洗女子学園戦車道チームの8台、Ⅳ号、38(t)(ヘッツァー)、B1bis、ポルシェティーガー、Ⅲ突、M3LEE、三式中戦車、八九式中戦車 これだけ誂える。
車輌はサギサカ、横田、敷島あたりでまとめて発注する。BS、パナソニックは品質は良いが仕切りも高かろう。MIYATA、丸石は品質も価格も中途半端。あくまでレンタサイクル事業として利益を上げられないと意味が無いのでベース車両にかける費用はなるたけ圧縮する。塗装まで依頼できれば楽だが単色で1コンテナ分くらいは発注がまとまらないとオリジナル塗装は無理だろう。塗装はこちらで行うこととする。
昨今の自転車は七分組で出荷されるのが標準。婦人車であれば九分組も珍しくない。車輪を外し、ハンドルを外し、あとはヘッドパーツ等必要なところをなるたけマスキングをして塗装をする。塗装は板金屋さんに相談することとしよう。
・Ⅳ号、ポルシェティガー、三式中戦車 Ⅲ突 38(t) → ジャーマングレイ
・八九式中戦車 B1bis M3LEE → オリーブドラブ
モデラーのガルパンおじさんが見たら憤慨しそうな雑なわけかたである。予算が許せば個々に調色したいが調色って塗装の中で一番面倒くさくて手間がかかる部分なのでゆるせ。
Ⅲ突、38(t)、M3LEEは聖グロとの交流戦仕様にしてもいいかもしれない。原色の赤とピンクとゴールドなら調色の手間も減らせて安くすむかもしれない。
外部に塗装を委託できるアテが無ければ最悪自家製塗装だ。塗装は綺麗である必要はない。多少塗りムラがあってもミカン肌になっても構わない。なんせ戦車だ。ピッカピカのテッカテカというよりも多少雑な方が雰囲気も出ようものだ。マットな質感を重視する。模型と違って使い込むことで味が出るのも見落とせない。
あと、書きながら思いついたのだが再塗装前提なので自治体が回収した放置自転車を安く買い上げて仕立て直すのもいいかも知れない。一台一台微妙に仕様が違うし、なによりそうした方が大洗女子学園戦車道チームっぽいだろう。
塗装が終わり組み立ても終わり各車両それぞれデカールをそれっぽく貼り終わったらいよいよ完成だ。なお、八九式の「バレー部復活!」は白のペンキを筆で一発書きする。異論は認めぬ。
価格設定、他
抜いたとはいえ普通のレンタサイクルより格段に手間がかかっているのでレンタル価格はそれに見合う設定にする。一日レンタルで平日1,500 日祝2,000~2,500くらいだろうか。
だいたい相場の倍だ。あと保証金も1,000円ほどお預かりしよう。
レンタル開始時刻は9:00~18:00 予約可
もちろん時折整備は必要となるので貸し出せない日もあるそんな時は「いま八九式は履帯交換で整備中なんですよ~」などとそれっぽく伝えればお客さんもニッコリである。間違いない。
団体さんのレンタルの買い占めならぬ借り占めも承る。団体さんが借りて行った場合に考えられるのは、こうだ。
ガルパンさんA「カモさん先行してください。加速して一気に突っ切って、重量差があるから大丈夫 カバさんも続いてください」
ガルパンさんB「はい」
ガルパンさんC「心得た」
お手軽なガルパンさんごっこ。
絶対うける。
あと、聖地巡礼するときにキャラポップや戦車ポップのところでそれぞれの戦車サイクル(レンタサイクル+戦車を合わせた造語 今考えた)と一緒に写真を取るのも絶対はやる。
さて、戦車サイクル事業が軌道に乗り始めたら車輌を増やす。方法は前述の方法と同様だ。黒森峰、聖グロ、知波単、継続、サンダース、アンツィオ、プラウダ
M3LEEやⅢ突、Ⅳ号は途中で別の色に塗りなおしても良い。古い色が無くなるとなればレアリティも増してレンタル希望者が殺到するだろう。きっと
また、大洗は海水浴場があるということでサンビーチが広がっている。これが中々趣深い
ここは流石に普通の自転車では走れないのだが、こういう自転車を用意すれば結構走れてしまう。
いわゆる、ファットバイクと呼ばれるタイヤが極太のマウンテンバイクだ。
これをレンタサイクルにする。いうてもママチャリと比較して金額がはるかに高いのでレンタル費用にも跳ね返るが。1日5000円くらいにしようか。
モチーフとする戦車はそらもうマウスとKV2に決っているだろう。大洗ホテル前でひっくり返って記念撮影である。
さて、万全の備えで計画(妄想)した大洗町貸し自転車事業だが、この先ガルパンの町として先細らず継続していくのであれば今からでもやる価値があるのではないかと結構本気で思っている。
ディテールがガバガバなのは自覚している。1時間ちょっとで書いた記事なので大目に見ていただきたい。ちゃんと考えてくれと大洗の人に頼まれたらちゃんと考える。
大洗はいいぞ