バジルは引っ越しました

市川散歩とZenfone 2 カメラチェック

投稿者: 無謀庵 / 2016年6月25日 - 00:19 / カテゴリー: Mobile, カメラ, 徘徊記

唐突に、スマホを買い換えてZenfone 2にした。

最近スマホのカメラもだいぶマシになってきたものだけど、とはいえ、前に使ってたFREETEL priori 2のようなローエンド品はさすがに辛いものがあった。

じゃあ、少し前とはいえASUSのハイエンドモデルたるZenfone 2ならどうだ、と。

胡録神社

市川の千葉街道沿いにある胡録神社。

胡録神社なんて関西じゃ全く聞いたことがないし、この神社にも由緒書きなどは見当たらなかった。

検索すると、南千住にある胡録神社がヒットする。そちらは面足尊と惶根尊を祀っていて、川中島の合戦で敗れて逃げてきた武田の家臣が土着するにあたって建てたらしい。市川のここも分祀だろうか?

で、この写真ひとつでよくわかるのだが、Zenfone 2のカメラは実に逆光耐性がない。手でハレ切りすれば多少マシになる場合もあるのだけど、かなり映り込むギリギリまで寄せないと切れない。辛い。

市川関所跡

まあ、順光であればまずまずまとまった写りにはなる。

千葉街道が江戸川を渡る、今かかってる橋よりはちょっと北寄りの市川側にある関所跡。もちろん江戸時代には船渡しだった。1905年に橋がかかるまで渡し船は続いていたそう。

江戸川市川側

江戸川を千葉街道から北へ上がっていくと、途中でサイクリングロードになる。この日はここで急に晴れてきて、雨上がりにいきなり晴れたから恐ろしく蒸し暑くなって辛いものがあった。

どうもダイナミックレンジが狭い感じで、また露出もあんまりこなれた分割測光とかできてない感じ。こういう木陰と明るいところを両立させるのは難しい。タッチでフォーカスすると、その部分を重点的に測光したりはする。

羅漢の井

北にどんどん行くと、里見公園というところに当たる。

江戸川沿いからくると、まずこの羅漢の井にぶつかる。江戸名所図会にも描かれた井戸らしい。

このカットはF2.0 1/50秒で感度オートなら、ISO 330に増感。ちゃんとブレるより先に増感するプログラムライン。そこはよし。

紫烟草舎

北原白秋が大正五年、対岸の小岩に住んでいた時、創作に使っていた離れの建物。紫烟草舎と名付けられたが、江戸川の改修工事で解体されていたのを、市川市が引き取って再建したもの。

対岸に移ってしまったが、白秋は市川に住んでたこともあり、また市川は文学者の多いところでもあるということで。

バラサンクガーデン

バラ園もあるが、ちょっと咲きぶりが中途半端な時期だった。

バラ

しおれかけたような一輪だけども、マクロはまあまあ使いやすい。シームレスに寄れるし、タッチフォーカスは扱いやすい。

背景が多少ボケるが、ボケたところはセンサーから出てるノイズが目立つ。

国府台城跡

で、一応ここに来た目的、国府台城跡。バラ園側から来るとうっかり見落としたような、碑がひとつと案内板があるだけのものだけど。

太田道灌が1478年に築いた国府台に陣取って陣城を構えた、という話があるので、これが国府台城の始まりではないか、という。

後北条氏が出張ってくるまではこのへんまで里見氏の勢力圏だったようで、北条氏綱と里見義堯・義弘が戦った国府台合戦の部隊にもなった。一応この頃には城があったようだ。

しかし今となっては破壊が酷くて、城郭の遺構は公園内に見られる土塁程度。そんなところだけれども、多く戦死者を出したという里見の将兵のための供養塔が建てられている。

 

ここから東へ抜けて、じゅん菜池緑地の方へ歩いていったが、途中でいかにも茶道やるような草庵があり、近くに千葉県指定文化財として式正織部流茶道の案内板があった。

古田織部が創始して、古田家傍流が継承して十四代、それから門下生が引き継いで十六代目の秋元瑞阿弥が引き継ぎ、昭和三十年に千葉県指定無形文化財に認定されたそう。こんなところで古織に遭遇するなんて……

きのこ

街路樹に見事にキノコが出ていた。多分カワウソタケだと思うのだけど、桜の枯れ木に出るキノコらしい。弱ってた木だったのかな。

で、じゅん菜池緑地に到達。

国府台と国分、両台地の間に国分沼というところがあり、それを公園として復元整備したところ。

じゅん菜池緑地

細長い池に沿って両岸に続く公園。なかなか散歩にはいい雰囲気。

マガモ

ここにいたマガモが異常にずぶとくて、人が歩いてるすぐそばで陸に上がってどべーっと座り込んでいる。人はともかく、犬の散歩に来てる人の犬が目の前を通ってすら無視していた。野生を失っているのではないか。

この写真は、1200万画素 4096×3072の画像から、1600×1200で切り出した。Zenfone 2のカメラ画像を等倍で見た時の様子は、上の画像で確認できる。

じゅん菜池緑地は悪いところではないけれど、写真だと同じようなカットばっかりになっちゃったので、写真は一枚だけで。

 

Zenfone 2のカメラは、大体ここで見たとおり。

上のマガモの等倍カット、手前中央ちょっと左寄りあたりの緑の葉っぱによく表れているのだけど、このカメラはどうにもノイズが多い。

最近のカメラだと画像処理でかなり潰しにかかるようなノイズが、ちょっと平坦なものを写すとずいぶん目立つように出る。このカットはISO 60の低感度だから、ゲインアップによるものでもない。

その分、今時のカメラにしては塗り絵っぽくないともいえて、元々ノイズっぽくなりがちな自然物は見苦しくなりにくくも感じる。

 

AWBはやっぱり頼りなくて、ちょっと黄色目に転んでるカットが多かった。AWBは長年デジカメやってる日本メーカー以外には、なかなか一朝一夕には出来ない感じがある。

露出も前述のとおり、かなり平均測光っぽくて光が入ると引っ張られやすいし、ダイナミックレンジも狭くてシビア。

 

ただ、標準のカメラアプリが面白い。

マニュアルモードに切り替えると、露出補正なんかはもちろんのこと、シャッタースピードとISO感度がそれぞれオートまたは手動設定できる。

絞りはF2.0で変更できないが、シャッタースピード優先オート、感度優先オート、速度感度マニュアルが使えることになる。

ただ惜しむらくは、絞りF2.0固定だと明るすぎて、ISO 50まで感度が下がってもかなりシャッタースピードが早い。昼間だと、低速シャッターで水流などをあえて流すような使い方は難しい。

また、マニュアルでは速度1/2秒~1/500秒、ISO 50~800となるが、オートだと1/2000秒くらいで切れてるので、もっと幅が広いようだ。

マニュアルWBもあるが、2500K~6500Kの色温度指定になっていて、プリセットではない。

ちなみにオリンパスによると、白熱電球3000K、蛍光灯4200K、晴天5500K、曇天6500K、晴天日陰7500K、くらいらしい。

AWBも頼りないし、昼間なら5500Kに決め打ちするのも手かも。

MFも可能。実用性はちょっと疑問だけど。

 

センサーサイズの情報はないのだけど、Exifによるとレンズの焦点距離は3.78 mmらしい。

撮った感じでは、さほど超広角というようなレンズが載っている感じではない。

かつてiPhone 4Sで使っていたらしい、また200万画素くらいの頃にローエンドにあった1/3.2型、4.4 × 3.3 mmのセンサーだとすれば、f=3.78のレンズで35mm版換算で30mmの画角。

まあ、それくらいじゃないかなあ。1/3型で27mm、1/2.3型で21mmになるが、そんなに広角とは思えない。

このセンサーサイズに1200万画素だと、そりゃまあノイズも多くなるよなあ、と思うが、それでもF2.0の明るいレンズが良心で、意外と感度を上げずに頑張る。蛍光灯の室内でISO400くらいに収まる。

逆光に弱すぎるので、普段単体のデジカメ持ってる私には合格点を出せるレンズではないけれど、それでも別に四隅が流れたりもせず、歪曲収差も気にならず、明らかに解像力不足というほどでもない。F2.0は素晴らしい。

 

もうデジカメいらない、なんてとても思えないけれど、デジカメ持ってなかったとかトラブった時の控えカメラくらいなら投入できると思う。


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