ポケモンGOと赤塚城址公園など
投稿者: 無謀庵 / 2016年7月29日 - 23:17 / カテゴリー: ゲーム, ゲーム, ポケモンGO, 徘徊記
休みがきたので、ポケモンGOやりつつ徘徊である。
なんかの弾みで、大阪にいる頃から、東京板橋区の食い物を熱く紹介するblog「おはら汁」を読んでいたのだけど、そこの人が書いた本が面白そうであった。
買って読んでみると、もしかして板橋区は大阪下町のノリに通じるものがあるのではないか、と思えた。
でまあ、鉄道乗りつぶしの趣味を進行させるべく、都営三田線で西高島平まで行ってみた。(上の本は高島平よりは大山あたりの商店街に主眼を置いていたのだが、まあ、そっちは後で)
赤塚城址公園
西高島平駅を下りて改札を出ると、目の前にコンビニ……かと思ったら、小型の食品スーパーマーケットがあった。
先の本によると板橋区はとにかく生活物価が安いらしいのだが、なんかこのスーパーも、ペットボトルは110円だったり、生鮮食品もなんか安い。巨大商店街の物価が安いのはわかるが、こんなところも安いのか。
しかし、早めに昼飯食ってもいいかなぁと思ったけど、店が見当たらず。地図で見ても、高島平駅や新高島平駅近くにはなにかあるんだけど、西高島平駅近くには見当たらないな……
さておき、首都高速に沿って南下し、赤塚城址公園を目指す。公園には板橋区立郷土資料館や区立美術館があるので、駅からその案内標識がつけられていて迷わない。
地図では赤塚城址公園とあるが、この場所は「板橋十景」の第一に数えられていて、そこでは赤塚溜池公園とある。どっちだろう。
おじいちゃんが群れていて、そしてみんな釣り竿を垂らしているのだが、この小さな池で何が釣れるのだろう。
かつての板橋は、江戸から中山道の第一宿場町として栄えたそうだけど、鉄道開通で人にすっ飛ばされるようになり、さらに開通直後に町が火災で壊滅して大変なことに。
そこで賑わいを取り戻す策として、かつての宿場の旅館が、旅館とは名ばかりの遊郭として再興したそう。それ正直に書くんだなあ。
これは、その板橋遊郭で最大の規模を誇った「新藤楼」の玄関。唐破風造りの屋根を持つなかなか立派な代物。
ちなみにポケストップになっている。
板橋区立郷土資料館
この奥には、板橋区立郷土資料館があるのだけど。
おお? 青銅製の砲が。
上の左が、船舶用のカノン砲。短六拾斤銅砲、と銘が打ってある。口を見るとわかるけどライフリングしてあるようだ。
上の右は、オランダ式12ポンドライフルカノン砲。ヨーロッパでは18世紀にすでに滑空砲よりライフル砲がいいとわかっていたが、日本では1865年、オランダから買った工作機械でもって文京区の関口大砲制作場でライフル砲が製造された。
この方はそのオランダ式のものだけど、どうもフランスのライフル砲を試したらオランダ式よりいいとわかって、フランス式に移行していったそう。不遇な。
下のやつは、船舶用24ポンドカルロンナーデ砲。多分キャロネード砲という方が通るかな。
キャロネードは、砲身を短く、肉厚も薄く軽量にして、それでいて口径大きめの弾丸を撃てて破壊力にも優れた船舶用の砲。木造帆船が軍艦の主役だった頃によく使われていた。
なんでこういうのがあるのかと思いきや、高島流砲術の高島秋帆が日本で初めて洋式砲術の公開演習をやったらしい。
郷土資料館は、まあ土器の時代から昭和くらいまでのことを追ってる、まあ言ってみればよくある内容といえばそうなのだけど、なんだか板橋区にかつて存在した映画館とその開館・閉館時期を追って、その映写機を残してあったりとか、ちょっと外したこともある。
特別展として、板橋に残されていた、日本各地の観光地の絵や図絵を公開していた。親不知やら渡月橋やら色々、明治21年の大洗磯前神社のやつもあった。
古民家まるごとあったりも。
江戸後期のもので、関東の民家としては典型的な田の字型の間取り、だそう。もちろん中も見られるぞ。
めちゃくちゃでかい樽があるから何かと思えば、練馬大根をたくあんにするためのやつだって。4000本以上一気にいけるらしい。
ちなみにこの古民家の井戸がポケストップだった。郷土資料館は入場無料だ。
赤塚城址
それから、赤塚城址公園の高台に上がってみると。
多分本丸跡なんだろう、という感じの平らな高台に、碑があるだけ。城っぽい遺構もあんまり見当たらない。
下総守護・千葉氏の流れで、古川公方足利成氏と関東管領上杉家の争った享徳の乱で、上杉方について負けて市川城から逃げてきた千葉実胤・自胤兄弟が赤塚城に入った。
自胤のほうはその後太田道灌にしたがって活躍して、大宮から足立区・板橋区あたりに所領を持って武蔵千葉氏と呼ばれる一族を築く。後北条氏にしたがって戦国時代まで活動したけれど、小田原攻めと一緒になぎ倒されておしまい、と。
ポケモンGOは、このあたりでストライクが出没。無事ゲットした。時間は11時くらいだったかな。
東京大仏
次に区立美術館を通りかかったが、絵本の特集展だったもんで、私はちょっと関心がなくてどうにもならずパス。
赤塚城址公園の南には、赤塚山乗蓮寺。ポケモンGOお断り、とのことなのでスマホを切って参拝。
ここもこの通りちょっと小高い感じだが、案の定というか、赤塚城二の丸、という碑が立っていた。
そしてこの巨大な東京大仏。見ての通り結構新しいが、昭和52年建立。もうすぐ40歳になられますな。
境内には、天保飢饉の供養塔やら説経浄瑠璃の五代目若太夫の墓やら、いろいろある。
参拝を終えてポケモンGOを起動してみると、なんか東京大仏がジムになっちゃっていたように見受けられましたが。
赤塚植物園
この南には植物園。
真夏なので何もかも青々とした感じ。赤い丸い実をつけているのはフユサンゴというらしい。
春や秋にはさぞかしいいところだろうな。ちなみにここも入場無料。高島平に住んでれば散歩するのにいいだろうなあ。
ここからは、成増でも下赤塚でも大体同じような距離。とりあえず私は赤塚へ。
下赤塚の駅前で飯食うかー、と思ってたら、下赤塚ダイナマイト酒場なる立ち飲み屋にランチの看板があって、ステーキ丼690円という。
何が出るかと思ったが、オージービーフと明記してあるも、しっかり分厚い肉を目の前で鉄板で焼き、目玉焼きも添え、飯にキャベツ敷いて肉をどん。もやしとニラのスープもついてきた。690円。安い。
私はここから有楽町線で新木場に移動したが、新木場も面白かったので記事を分けよう。